ガチメガネの雑記

趣味の燻製のことを始め、雑記を残します

留学経験なし、英語で仕事ができるようになるまで〜オンライン英会話でアウトプット〜

私は外国語学部卒ではありますが、英語を専攻していたわけではなく、留学経験もありません。
高校英語の教員免許は取得しておりますが、就職は新卒から一般企業にしており、英語を仕事で使うことはありませんでした。

しかし、ブラック企業から逃げるように退職し、転職活動をしている際に、縁あって今の会社から内定をいただきましたが、それが私の外国語学部卒という学歴に興味を持っていただき、英語を使って仕事をしてみないか、というオファーでした。

転職活動が長引いており、早く転職したかった私は、入社してから頑張れば何とかなるだろうと高をくくり、内定を受けました。

しかし、実際に仕事が始まるとブランクもあって、相手が何を話しているのか、ついていくのが大変で、リアルタイムに返答することがほとんど出来ませんでした。

これはヤバいと思って、勉強を始め、5年くらいでその部署を一任されるようになった私の勉強方法を紹介します。

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目標設定

勉強を始めるにあたり、TOEICの点数を目標にする方も多いと思いますが、私は資格試験は目標にはしませんでした。
理由は以下の2つです。

    1. 英語の資格試験は結局は読み書きのものが多いこと
    2. 実力より要領で点が取れてしまう可能性があること

後者について、資格試験は回によって難易度が変わりすぎてはいけないので、一定の基準の範囲内での出題になりがちです。
しかし、人との会話にフォーマットはありません。いきなりどんな話題を振られるか分からず、それに臨機応変に対応するのがリアルな英会話力だと考え、特定の基準に挑むことはやめておきました。

そのため、曖昧ではありますが、会話に間を作らず話せることを目標とし、数値としては2分間の会話継続を目安としました。

インプットの方法、Ted

リアルな英会話を学ぶために、どんな教材を使用すればいいのかを考えた時に、英語の教科書みたいな会話はダメだと思いました。

これはリンゴですか、それともミカンですか?

なんて文法の確認ためだけにあるような例文は相応しくない、と思ったのは、相手が必ずしも文法を守って話してくれるとは限らないからです。
会話相手も当然人なので、ヒートアップしてくれば多少の間違えはあるし、そもそも口語と文語の違いもあります。

そこで私が目をつけたのが、TEDです。
態度の悪いクマのお話ではありません。
国際的な講演会、っていうところでしょうか。
Technology Entertainment Designの略です。
色んなテーマで著名人がスピーチ、プレゼンしているので、好きなテーマのものを選んで聴けます。
表現も堅苦しくなくて、ユーモアある表現だったり、お洒落な言い回しがあるので、今度使いたい!っていうフレーズにも出会えます。

私はリスニングドリルっていうアプリで聴いてます。字幕ついてる動画もあるし、再生速度も変えれるので、聞き取れなかった部分を見直したり聞き直すことが出来ます。
勉強のために始めた視聴でしたが、コンテンツとして面白いので、今でも隙間時間に見ています。
動画も5分もない短いものから20分30分のものと長いものもあるので、空いた時間に合わせた動画を探してみられるのも便利な点です!

アウトプット、オンライン英会話

隙間時間にはインプットして、まとまった時間が取れそうな時には英会話のレッスンを受けました。
しかし、駅前留学は高額で、決められたレッスンの時間までに行けない日もあるかもしれないので、非効率。
レッスンの日にやる気があるかどうかも水物なので。。。

そこで目をつけたのがオンライン英会話でした。
当日予約出来るので、帰宅中に予約して、帰ったらレッスン!ということができるので、

今日はやることないからレッスン!
今日は飲みに行きたいからノーレッスン!

と自分で予定をコントロールできます。
講師も選べるので、私は毎回違う講師にしていました。人によってクセはあるので、特定の人に慣れないように、どんな人とでも話せるように、老若男女問わず講師を選択していました。

数あるオンライン英会話の中で私が選んだのはDMM英会話でした。
2015年くらい当時は業界最大手かつ最安値っていう印象だったのが選んだ理由としては大きいです。
月額3000円で毎日一回のレッスンが受けられました。月額は今では倍以上になったようですが、値上がりの理由は独自のビデオ通話システムを開発してレッスンの質を担保したり、講師陣も採用試験で厳選された方々に限定したり、と質の面で非常にポジティブなものなので、今でもコスパは高いと思います。

講師の数が多く、予約が取りやすいし、レベル別に講師やコースも選べたので、毎回気分に合わせたレッスンを選べます。

私は最低週に1回、多くて3回くらいのペースで1年くらい受けてました。

英会話が出来るようになった思考の変化

このようにインプットとアウトプットを重ねていましたが、当然すぐには話せるようになりませんでした。
聞き取れるようになってきても、返す刀で意見を言うのは難しく、世間話ならまだしも、業務に関する話は意見、単語、文法の3つを意識しながら即座に返すのは到底出来ませんでした。

なので、
文法は捨てました。
単語も半分諦めました。

留学経験のある方や幼少期に英才教育受けてた方なんかは、日本語を英語に変換して話すのではなく、英語は英語として脳が処理できるそうですが、おじさんが後付けで慌てて勉強を始めたところで、帰国子女の脳には出来ません。

私は英語で話されたものを日本語にして理解し、日本語で考えた意見を英語にして返す、というプロセスでしか英会話はできません。

そんな私が、テストで100点取れる文法で返そうというのが、もはや思い上がり甚だしいと思い、文法よりもレスポンス速度を選びました。
過去形か現在完了形か、冠詞はaなのかtheなのか、そんなこと気にしてたら返事できないので、間違えてようが気にせず返すことにしました。

そう思ったキッカケの一つは、外国の方にカタコトの日本語で話しかけられた時に、別に会話に困らなかったことです。
何となく意味は取れるので、会話も日本人同士ほどでなくても、スムーズにできます。
私は日本語は得意で経験豊富なので、向こうが多少下手でも、こちらの力でカバーできるわけです。

今からネイティブのようには決して話せるようにはなるには、かなりの労力を要すると思われますが、仕事しながらこれ以上は時間は取れないし、留学するには仕事を辞める必要があり、本末転倒です。

出来ないことはしない、そういう風に考えた時に道は拓けました。

決して開き直って精神論を話しているわけではなく、よく海外で活躍する日本人のインタビューとか見てても、文法おかしいな?って思うことがありますが、意味は理解できます。インタビューで文法考え過ぎてなかなか喋らないと変ですよね?とはいえイチイチ通訳を介するのも他国での生活に馴染む気がないように見えて、ビジネス的に印象は良くないかもしれません。
文法を間違える、というのは英語という科目としては減点ですが、ビジネス英会話において、より減点が大きいのはレスポンス速度です。

日本人は英語喋れない、っていうのは多分この辺の思考の問題が大きいと思います。
教科としての英語を勉強してきたので文法や単語、発音を気にし過ぎるきらいがあるのではないかと思います。
義務教育で6年間英語を学んでいるのに、全く喋れないなんてことはなく、喋れないではなく自信がないから喋らない、っていうのが正しい表現だと思います。

なので、とりあえず喋る、間違えてても喋るということにしました。

喋り続けた結果

間違えててもいい、そう思ってとりあえず喋る量が増えると、アウトプットが増えるので徐々に上達していきました。
自分が英語話す時に、録音して後で聞き返したりもするんですが、文法も追いついてきています。

インプットもアウトプットでの英会話レッスンも凄く大事ですが、経験談として、一番伸びたのは実践で話したことです。
サッカーでいうと、インプットはコーン並べてドリブルしたり、壁に向かってボール蹴って、止めて蹴るを練習しているクローズドスキルを鍛える感じで、
オンライン英会話によるアウトプットはミニゲームとか紅白戦でオープンスキルを鍛える感じですが、
やっぱり一番は公式戦に出てプレーすることが大事なんだと思います。公式戦には公式戦にしかない独特の雰囲気もあるので、紅白戦だけでは賄いきれません。
公式戦に出るチャンスがあるのに、まだ上手くドリブルできないから出るのやめときます、って言ってたら、いつまでも公式戦には出れません。メッシくらい上手くなってからでないと公式戦に出れないわけではなく、むしろ公式戦に出ないと一定以上は上手くならないので、チャンスがあれば手を挙げてでも話す機会を作るのが良いと思います。

まとめ

インプットとアウトプットは大事!
ただし、出来るだけ生きた英語に触れるように、「教科書色」の強い教材は避けて、出来るだけいろんな種類の話を聞き、話をしましょう!
そして何より大事なのは実践!日々のインプットとアウトプットは練習&練習試合。
公式戦でその成果を出す!
公式戦に出れそうなら積極的に出る!
「まだ早い」と自分で線を引かない!