ガチメガネの雑記

趣味の燻製のことを始め、雑記を残します

アンパンマン最強説 エンタメ界の覇者

私の息子はアンパンマンが大好きです。
アンパンマンのぬいぐるみを抱えながら、アンパンマンのアニメをじっと観ています。
街中でアンパンマンを見つけると、大きな声で「パーン!」と叫びます。
この息子の奇癖により、私はあることに気付きました。

ある日、息子とスーパーで買い物をしていると、入口のところで、例の叫びが出ました。
ガチャガチャにアンパンマンのオモチャがあって、それを見つけたようです。
その後も、お肉コーナーで魚肉ソーセージ、カップ麺、ふりかけ、レトルトカレー、チーズ、ジュース、パンと叫びが続き、お菓子売り場では、
「ポップコーン作ってるんか!」
っいうくらい、
「パン!パーン!パン!パーーン!!」
と叫びます。
そう、スーパーにはアンパンマンが溢れているのです。
アンパンマンのグッズ売上、どうなってる?と気になって調べた結果とそれに関する個人的見解が、この記事の内容です。

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キャラクター・ブランド別売上ランキング

アンパンマンのグッズ売上を調べてみると、このページを見つけました。

https://finders.me/articles.php?id=1492

結論、アンパンマンは世界6位でした。
想定よりは低いな、というのが第一印象でした。
しかし、内訳を見ると、驚くべき結果が見えてきます。

グッズだけだとランクアップ

上記ページのランキングについて、グラフをよく見ると、ゲームなど、異なるメディアの売上も含まれています。
黄色が単純な商品なので、そこだけに着目すると、上位のスターウォーズを抜いて、5位になります。ポケモンとの差もほぼありません。

とはいえ、5位ですが、本当に凄いのはここからです。

マーケットサイズ

アンパンマンの購買層について、地域、年齢層でセグメント分けしてみます。

アンパンマンは海外で不人気

このランキングは日本のものではなく、全世界のランキングです。
ディズニー系はもちろん、ポケモンやキティちゃんも海外でかなりの人気を得ています。
一方で、アンパンマンはどうでしょう?
そういえば、海外旅行したときに現地でポケモンは見かけてもアンパンマンは見た覚えがありません。

調べてみた結果、アンパンマンは海外では不人気だ、ということがわかりました。
主な理由は、
カニバリズムを想起させるため、子供に見せれない」
というもののようです。
カニバリズムとは共喰いのことで、顔をちぎって他人に食べさせる、というアンパンマンの善意は海外ではグロテスクだと捉えられやすいようです。
海外での放映はあるようですが、日本ほど人気はないようです。

アンパンマンと麻疹は一過性

次に年齢層を考えると、ディズニーやポケモンは大人になっても好きな方はいらっしゃると思います。ポケモンのゲームは大人でも買うし、可愛いポケモンのぬいぐるみを部屋に飾る方もいらっしゃるのではないでしょうか?ディズニーについては、服など身の回り品でも大人向けのものは多いですよね。

しかし、アンパンマンについては大人が積極的にグッズを買う印象はなく、そもそも大人向けのグッズもないように思います。大人サイズのアンパンマンのTシャツは見たことありません。

理由は定かではありませんが、保育園・幼稚園ではある程度の年齢になると、

「まだアンパンマンが観てるの?子供だね。」

というマウンティングが園児間で発生するそうです。そこから男子はトーマスや戦隊モノ、女子はプリキュアなどに転換していくようです。

つまり、
意図的なものかどうかはわかりませんが、アンパンマンは幼稚な子ども向けのもの、というブランディングが成立しているのです。

マーケットサイズの結論

地域で見ても競合より小さく、年齢層で見ても極めて狭い層しかアンパンマンは押さえていません。
にもかかわらず、アンパンマンは世界6位なんです。つまり、日本の低年齢、おそらく1歳から3歳くらいに常軌を逸するレベルで爆発的な人気を誇る、ということです。

なぜアンパンマンはそんなに人気なのか

学説的には、以下の2点が挙げられます。

  1. 丸顔
  2. ストーリーがシンプル

丸顔については、赤ちゃんが好きな形が丸、というのが理由です。
保護本能というものが人間には備わっていて、角がないものに対して、安心感を感じやすいそうです。
そういえば、子どもって丸いフォルムのキャラが好きですよね。
ドラえもん、カービー、ミッキーマウスも角がありません。

二つ目の理由について、単純な勧善懲悪もののストーリーが子どもには理解しやすい、ということです。
日本昔ばなしなどと同様に、悪さをした者が正義の味方にやられる、というのが非常にわかりやすく、愛される理由になるということです。
確かに、ドラえもん仮面ライダー、戦隊モノになると人間ドラマみたいなものが混ざってきて、単純な勧善懲悪とは言えないかもしれません。ドラえもんの場合はストーリーによって、ジャイアンが悪だったり、のび太が悪だったり、悪だったジャイアンが正義になったり、複雑ですね。

この2点を考えると、アンパンマンには競合がいないように思えます。
丸顔のヒーローが悪を倒す、この分野においてアンパンマン以外に当てはまるキャラクターがあるのでしょうか?
さらに何十年も前から広まっていて、気が付けば側にいるため、子どもや保護者からしたら、率先して別キャラに乗り換える必要もありません。

結論

アンパンマン人気は日本の低年齢層限定、それだけで世界6位という驚異の数字を誇るのは、好かれやすいキャラクターデザインと分かりやすいストーリーによるものです。