ガチメガネの雑記

趣味の燻製のことを始め、雑記を残します

SEOの歴史 〜世界最大、Google図書館〜

SEOってよく聞くけど、つまり何なのか?
どういう仕組みなのか?

こうしてブログを書いていると、やはり周りのブロガーさんはSEOを意識している方が多く、Web広告費用がテレビの広告費用を逆転した現代でネットビジネスへの注目度が上がってるのを感じます。

検索順位の上げ方は色んな方が書いているので、弱小ブロガーの私は書きませんが、そもそもSEOって何?
食べられるの?
それって強い?
そんな誰しも一度は疑問に思うことに答えたいと思います。

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SEOとは?

略さず書くと、以下の通りです。
search
engine
optimization

無理矢理日本語にするなら、以下のような感じです。

検索エンジンの最適化」

つまり、検索エンジンを最大限に効率的に使いましょうって意味です。

検索エンジンとは? GoogleYahoo!

代表的なのは、やはりGoogleでしょう。

「ウェブサイトを検索するためのウェブサイト」

というところでしょうか。

今ではすっかりGoogleの天下ですが、2000年代前半はYahoo!の方が有名だったと思います。
それは、漫才師のナイツさんの有名な掛け合いで使われているのがGoogleでなく、「ヤホーで調べた」となっていることからもうかがえます。
その辺の時代までは何かを調べるならYahoo!だったんです。Yahoo!Googleに覇権を取られた、そのことにSEOが大きく関与しているのです。

SEOの歴史

ざっくりした時系列でSEOの変遷を見ていきましょう

ネット初期〜2005年くらい

Yahoo!が強かった時代です。当時はまだウェブサイトの数は激増する前でした。
検索エンジンの多くはディレクトリ型検索エンジンと呼ばれるもので、検索エンジンの会社は、各ウェブサイトをカテゴリ分けをしていました。
暮らし、スポーツ、グルメなどのカテゴリに各ページを分けていく作業があり、驚くべきはその手法です。
なんと、当時は人力で、この作業をしていたそうです。

当時はウェブサイトの数もまだ多くなく、2000年で1700万個くらいでした。
多いと感じるかもしれませんが、2021年現在、ウェブサイトの数は18億を超えており、当時は現在の1/100以下しかなかったということになります。
※実際に稼働しているサイトは全体の25%くらいと想定されるため、2021年現在の稼働数は4億から5億くらいです。

しかし、スマホの出現などに伴い、この手法に限界が見えてきます。

2005年くらいから以降

ウェブサイトの数がこの辺から急増していきます。スマホが出現し、ウェブ需要が増すと、必然ウェブサイトも増えていきます。

そうなると、人力でのカテゴリ分けは追いつかなくなってきます。

そこで台頭してきたのが、Googleロボット型検索エンジンです。
その名の通り、人ではなく、ロボットが機械的にインターネットを彷徨い、ページの評価をしていきます。
Googleが時代の覇者への道を急速に進みはじめたのは、このロボット型を取り入れたことがきっかけです。
人力では手に負えなくなったウェブサイトの急増を見越してか、どこよりも早く対応したGoogle検索エンジン界のデファクトスタンダードになるのは当然の流れと言えそうです。

ロボット型検索エンジンって何?

何となく、システマチックに各ページが評価されている、っていうイメージですが、詳しく見てみると、SEO対策の参考になるかもしれません。

ボット 情報収集部隊

インターネット上をボットと呼ばれる情報収集部隊が定期パトロールしています。
ボット中にも役割があり、まずは偵察係がページに更新がないかを確認します。
更新があることを確認すると、偵察係はチームを呼んで、ウェブサイトの確認をします。
それぞれ役割があって、広く浅く見る係や、特定のカテゴリだけ見る係などがあります。

そして、ボット達がウェブサイト間を自在に動き回れるのは、リンクがあるからです。
リンクを見つけたボットは、あっちに行ってみたり、こっちに行ってみたり、ウェブサイト内を冒険できるのです。
なので、ページ内にリンクが多いと、ウェブサイトをしっかり見てもらえる、ということになります。被リンクの少ないページはボットに訪問してもらえる可能性も低くなります。

また、大抵の場合、ボットは1,2ページしか見てくれません。定期的にディープクロールと呼ばれる徹底調査もありますが、ほとんどの場合はすぐに帰ってしまうので、複数のボットが同じページに来てしまったりすると、辿り着かないページも当然出てきます。
せっかくなら、効率的に全ページ見てほしいですよね。お茶でも出すからゆっくりしていって欲しいところです。
そこで役立つのが、サイトマップです。

サイトマップ ガイドマップ

サイトマップというのは、その名の通り、ウェブサイトの構造を示すマップです。
マップがあれば、どこに何があるのかわかるので、ボット達もあちこち動かず、効率良くウェブサイト内をパトロールしやすくなり、見てもらえないページを生むリスクが減ります。

インデックス 図書係

さて、ボット達が集めた情報はどのように管理されるのでしょうか。次回のパトロールの参考にしなければいけないので、当然データベースに保存される必要があります。
データベースというのは、書庫のようなもので、次回のパトロールの際にはここから本を持ち出して、更新がないかなどを確認します。
つまり、情報を本にする必要があるのです。
ボット達は、それぞれがメモを取ります。そのメモを受け取るのが、インデクサと呼ばれるロボットです。その名の通り、彼こそがインデックス担当です。
インデクサはメモ帳を集めて、参照しやすい形にまとめ、一冊の本に書き上げてしまいます。その本を書庫に保存して、整列させることをインデックスというのです。
つまり、インデックスされていない、というのはGoogleのデータベースに情報がない、ということなので、Googleでの検索では出てこない、ということになります。

サーチコンソールからインデックスする、というのはGoogleに電話して、
「新しくページ作ったから見にきてよ」
とお願いすることで、ボット達が派遣され、結果的に書庫に新しく本が保存される、という作業になります。

アルゴリズム 図書係のおすすめ本

そして、Google図書館は、おすすめの本から順番に訪問者に紹介したいわけで、その順位付けのことをアルゴリズムっていいます。

アルゴリズムというのは、本来はもっと広義的で、この並び替えのことだけでなく、ソフトウェアの計算方法のことを指すのですが、SEOに絞って言えば、この並び替えのことになります。

インデクサが本にまとめて車庫に陳列する、その並べ方のルールがアルゴリズムです。
インデクサ君は面白い本から順番に紹介したいので、気に入った順に本を並べておくわけです。
つまり、この場合におけるアルゴリズムとは、インデクサ君の趣味嗜好のことです。

この趣味嗜好を読んで、皆さんSEO対策を検討しているわけです。
h2やh3のキーワードを意識して、っていうのはインデクサ君がここを重視しているためです。
インデクサ君におすすめしてもらうために、インデクサ君が好きな構造のサイトにしておく、そのことをSEOと呼ぶのです。

アルゴリズムのアップデート インデクサ君の成長

このインデクサ君の趣味嗜好ですが、時代とともに変遷します。インデクサ君は、結構流行に敏感なタイプです。
例えば、スマホが普及すれば、スマホ対応しているか、スマホでの表示速度は速いか、などが評価項目になりました。

インターネットユーザーの需要に合わせて、おすすめ順は更新されていきます。
ブロガーの方がGoogleのアップデートを恐れるのは、インデクサ君に嫌われたらどうしようっていうことです。インデクサ君は世の中の流れを汲んで、趣味嗜好を変えるので、また技術の進歩が進めば、インデクサ君もそれに注目して、場合によってはそれを評価項目に取り入れていくことになります。

Yahoo!対策はどうすれば?

ここまで、Googleの検索アルゴリズムについて、記載してきましたが、ではYahoo!はどういう仕組みなのでしょうか?

結論から言うと、Yahoo!Google対策していれば問題ありません。
なぜなら、Yahoo!の検索窓からキーワード入れて検索すると、働いているのはGoogleだからです。Yahoo!は独自の検索エンジンを使っておらず、Googleの仕組みを利用しているだけなので、Yahoo!の検索窓はYahoo!の皮を被ったGoogleです。

Googleロボット型検索エンジンで覇権を握りはじめた頃、Yahoo!ロボット型検索エンジンを開発する企業買収などで対抗を試みましたが、Googleには敵わず、結果的に検索エンジンについてはGoogleに従うがよし、と判断した結果です。

つまり、検索エンジンにおいて、Googleは実質独占状態となり、時代の覇者となったのです。
強すぎて独占禁止法絡みで訴訟されたりしてますが。。。

まとめ

SEOとは、Googleの好みに合わせたウェブサイトにすること。
Googleの好みは時代にあわせて変わる。
Yahoo!Google検索エンジンを利用している。